「マキアヴェッリ語録」を読んでみました
久しぶりに本棚から古い文庫本を取り出して読んでみました。
ローマ在住の作家、塩野七生さんの書かれた「マキアヴェッリ語録」です。ちなみに塩野七生さんの著作はほとんど読んでおります。私の大好きな作家です。
今回取り上げた「マキアヴェッリ語録」も新潮文庫から出版されてすぐ購入し何度も読みました。

塩野さんの代表作に「わが友マキアヴェッリ」という本があります。マキアヴェッリといえば「目的のためには手段を選ばず」という言葉に代表される冷酷な政治思想家という印象が強いのですが、彼女が描いたマキアヴェッリは16世紀のフィレンツェの外交官僚として現実社会と切り結び、果てた悲劇の人というイメージです。
しかしこの「マキアヴェッリ語録」は「君主論」「政略論」をはじめとするマキアヴェッリ自身が書き残した文章のエッセンスを抽出し、マキアヴェッリの思想を現代の日本人にもわかりやすく示した良書だと思います。
今回、数年ぶりに読んでみましたが改めて熟読してみると、現在の日本の政治状況を見据えたような示唆に富んだ文言が数多く含まれていることに改めて気づかされました。
たとえば
謙譲の美徳をもってすれば相手の尊大さに勝てると信ずる者は、誤りを犯すはめにおちいる。~政略論~
特定アジア諸国に対して謙譲の美徳で接した結果がどうなったか。
君主は、自らの権威を傷つけるおそれのある妥協は、絶対にすべきではない。たとえそれを耐えぬく自身があったとしても、この種の妥協は絶対にしてはならない。 なぜならほとんど常に、譲歩に譲歩を重ねるよりも、思いきって立ち向かっていたほうが、たとえ失敗に終ったとしても、はるかによい結果を生むことになるからである。 もしも、正面衝突を回避したい一心で譲歩策をとったとしても、結局は回避などできないものだからだ。 なにしろ、譲歩に譲歩を重ねたところで相手は満足するわけでもなく、それどころか相手の敵意は、あなたへの敬意を失ったことによって、より露骨になり、より多くを奪ってやろうと思うようになるのがオチなのだ。 また、思慮もない譲歩策によって示されたあなたの弱みは、味方になりえた人々をも失望させ、彼らを冷淡にさせてしまうであろう。反対に、もしもあなたが、相手の真意が明らかになるやただちに準備し、たとえ力が相手に劣ろうとも反撃に出ていたら、敵といえどもあなたに敬意を払わざるをえなくなるのである。 そして、他の国々も敬意を払うようになり、結果としてあなたは味方を獲得することになる。~政略論~
従軍慰安婦問題で特定アジア諸国との衝突を回避せんがために出した河野談話(まさに思慮もない譲歩策)が現在どのような不利益な結果を日本にもたらしていることか。中朝韓に譲歩しても、それが当然のように振る舞い、さらに日本に対し理不尽な要求を続ける特定アジア諸国。
一国の国力を測る方法の一つは、その国と近隣諸国との間に、どのような関係が成り立っているかを見ることである。 もしも近隣の諸国が、友好関係を保ちたいがために貢納してくるようならば、その国は強国といえよう。 反対に、弱体なはずの近隣諸国であるのに、それらの国々に対し金銭を持って援助する関係である場合、その国家の国力は弱いと思うしかない。~政略論~
いつまで中国に対してODAを出し続けなくてはならないのか。
「本当にもういい加減にしてくれ。」といいたいですね。
ああマキアヴェッリ先生、まさに現代日本の政治状況をお見通しです。
というか、このような良書を日本の政治家に読ませて考えてほしいものです。







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